小学校の教科書の改訂が済んで、それに伴い、今年は中学の教科書も改訂されました。大きく変化したのは、やはり、『英語』です。
今日は中学の教科書から見た「小学英語に期待されているもの」と「小学生の間に身につけておきたいこと」を取り上げたいと思います。
中学教科書の変わったところ
・新しい教科書では、中学1年のUnit1から、Be動詞、一般動詞、その疑問文が当然のように出てきます。 小学校で当然身に付いているもの、として学習が進められる、ということですね。
・単語も、以前は中学1年で学習していた単語が、小学校で習ったものとして出てきます。困ってしまうのは、小学校の間は「書けなくても別に構わない。」事になっていた単語が、中学校では、「当然書けますよね?」という感じで扱われてしまうこと。 新出単語として出て来ないということは、中学校の定期テストでは「書ける」ものとして扱われます。
・文法学習の進度も当然早めです。 高校で学習した内容も、中学の教科書に出てきたりします。
批判的に言うと、なぜこんなに急ぐんだろうか?ということにつきます。小学校で習った内容を、中学に入って、もう一度ていねいに学習し直しても誰も困らないのに。..新しい教科書になって、英語で困る子がずいぶん出てくるんじゃないでしょうか?
中学で困らないために小学生の間にしておきたいこと
・単語はなるべく書けるように。目安は500~700。 小学校の教科書で出てくる単語を全部、と言うのでなくて良いけれど、書く練習もしておいた方が絶対よいです。
・文法事項もBe動詞、一般動詞、それらの疑問文、否定文、といった、文法的なアプローチもしておいた方が絶対よい。 耳から入る事をまねするだけなら、小学校の勉強で大丈夫ですが、いざ自分で文章を作る、話す、ということになれば、文法的な力を持ってないと出来ません。 簡単な文法の学習を小学校から始めた方が良さそうです。